2014年10月18日

UMPRUM/ AAAD 木版画ワークショップ  Day 5

プラハ国立応用美術アカデミー UMPRUM   木版画ワークショップ  Day 5




最終日です。

版画作品はひとりづつ
完成していますが
生徒たちがそれぞれの授業で
出入りしていきますので
まとまって作品を
並べる時間は、
できませんでした。

全作品の写真は
UMPRUMイラストレーション学科で
まとめて
送ってもらうことになりました。








色のつかいかたが
うまいな~と
感心していたら
ちゃんと勉強していました。












 黒を利かせて
画面を引き締めています。

グレーは2版ですが
重ねて色数を
増やしています。

この学科の生徒たちには
感心させられます。













あっけらかんとした
ユーモアのセンスも
いいですね。

ぼかしは
1度しかデモをしていませんが
すぐに習得しました。










ヤン先生は自分の本を
何冊も出していて
製本の仕事はデザインも
作画もすべて
自分でやっています。

シナベニアは使いやすいのでしょう。
制作のペースは
ものすごく速いです。

これは2作目。





上の作品の3版目。 
 ユーライ先生、
ミハエラ先生の版。
 「マイはこび」作りが
人気です。


「はこび」とは竹皮の
残りを巻いてつくる
竹の筆のようなものです。

これで絵の具を
皿から版へ運ぶのに
つかうので
この名前があります。



この講座では
伝統的な方法をできるだけ
取り入れるように、また説明できるよう
心がけました。

     


バレンの当て皮づくりも
薄美濃紙やあまった和紙を
重ねて貼って作ってみました。

竹紐の芯はさすがにできなかったのですが
木綿紐で巻いた芯を
作り、竹皮で巻きました。

版下紙の使い方、また構造などは
大学では習わなかった内容でしたが
本を参考にしたり
助言を仰ぐなどして
はじめて使ってみました。



現代では主流である外見当と
内見当の違いも生徒たちの
スケッチの大きさから選べるようにしました。
うまく分かれてくれたので
逆に助かりました。

木曜日の講座のあとに、スホメル博士所有の広重、胡蝶楼国貞、英泉、芳年などを生徒たちと共に見せていただきました。実際に制作してみると、より本物のすばらしさが理解できたと思います。


優秀な生徒さんたちに助けられまた、UMPRUMデザイン学部イラストレーション学科のユーライ、ミハエラ、ヤン先生をはじめいろいろな先生方に助けていただき、無事ワークショップを終えることができました。この場を借りて深くお礼申し上げます。またプロジェクトを企画してくれた副学長のフィリップ・スホメル博士にもお礼申し上げます。
とてもたのしい1週間でした。


次回は10月20日(月)オロモウツ国立パラツキー大学でのアーティスト・トークをお知らせする予定です。













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