2014年10月17日

UMPRUM/ AAAD 木版画ワークショップ Day 4

プラハ国立応用美術アカデミー UMPRUM   木版画ワークショップ  Day 4






「日本の木版画の歴史」について講義を行いました。
10:00~約2時間。
焦点は木版の成り立ちについて時間を割きました。

木版は紙に刷られた歴史よりも布に刷られていた
(染色の蝋纈版として)時期が長く
中国の遺物からスタートしました。

テキストは後日まとめてPdfで公開します。

























木版画授業はそろそろ仕事が減ってきましたので
学校内の見学に連れて行ってもらいました。

まずは地下の石版画工房です。
産地ということもあり、石しかありません。

研磨石が流しに整然と並んでいます。




シルク工房です。
かなりおおきな枠が使えます。

窓の外に見えるのは
ドボルザークホール。

西の窓からはプラハ城が見えます。















 圧巻の活版工房です。

この規模で見たのは初めてでした。














アルビオンプレス。
ハンドルを手前に引くと
平らな鉄板が
下方へ降り
ベッド上の組み文字に
圧が加わり
刷ることができます。

スレード時代に
木版凹版をこれで刷っていました。

別に鷲などの装飾が
施されたものを
コロンビアンプレスといいます。


 ポリマー樹脂で
作った版を見せて
くれました。

ほかにもレーザーで
製版した木版などもあり
現代の技術を
うまく利用しています。
20世紀の遺産。
















残っていてほしかったものが
ここには
残っていました。














ほぼ全員、3版まで刷りました。
もう明日は最終日です。

雨が降り続き
木版画には
ちょうどいい1週間でした。



4日目の夜には
早々に打ち上げパーティーを
開いていただきました。





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