2011年3月25日

こんなに晴れた空の下では






 2011年3月11日午後2時46分。未曾有の大震災に被災されたかたがた、またご家族やご友人・知人をなくされた皆様方、避難所におられるかたがたへ、心よりお見舞い申し上げます。


 当日、私は神楽坂におりました。矢来公園へ向かう住宅街に入るところで揺れに気づきました。最初、角のレストランから人々が出てくるのを見て、みなが空を見ているのでわたしもつられて見上げていたのです。
交差点の向こうのマンションが直定規をはじいたようにびゅんびゅんとしなっていました。電柱の大きなコンデンサーが落ちてきそうでした。
 音がしました。ガサガサ、わさわさというでもない、ザーッという大音響を覚えています。公園の木の葉の音も混じっていました。その音が、音ではないようなその音が後に、幾たびもテレビで放映された津波の家々を街を飲み込んでゆく大音響と重なっていたように私には思えます。私たちの日常では聞こえない音、見えないできごと。 大音希聲 大象無形

 そしていまもうひとつの見えないものに私たちは取り囲まれ、自分たちと子供たちを守るためのたたかいをくらしのなかで続けています。あきらめることなく続けています。すべての人が自分たちにとって、自分たちに残された力ややりかたで暮らし続けることに全身全霊をささげています。
 
 今は地図を持ち、歩くことが大事ではないかと思います。11日以降、国内で報道された原発関連、放射能汚染の内容は約12時間前に海外ですでに報道されていたように思えます。東京の水道の記事は20日日曜日に目につきました。テレビなどの国内の報道は、それを見てから取り上げ始めるというようにも思えるのです。遅いというのは実感として残ります。22日は使用済み燃料棒のプール内に、なぜ使い終えていない燃料棒が多量に積んであったのか、正確な本数の実態など管理の問題とともに英紙ガーディアンに書かれています。


http://www.guardian.co.uk/world/2011/mar/22/japan-nuclear-power-plant-checks-missed?INTCMP=SRCH

 フォトギャラリー http://www.guardian.co.uk/world/gallery/2011/mar/24/fukushima-nuclear-plant-in-pictures


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 eitoeikoさんの招きで、4月1日から青山スパイラルギャラリーで開催される 「アートフェア「行商 ~ ギャラリー・サーカス」参加することになりました。

 新作のストーンエッチングを出品する予定です。eitoeiko のブースはJ5. 窓のある階段の方向です。
是非お越しください。
  • 会 期:2011年 4月1日(金)~ 3日(日) 11:00-19:00
  • 会 場:スパイラルガーデン >> 港区南青山5-6-23 tel:03-3498-1171
  • 入場料:無料
  • 主 催:「行商 ~ギャラリー・サーカス」実行委員会
  • 企画制作:現場商會
  • 会場協力:株式会社ワコールアートセンター
  • URL:http://gemba-firm.com/index.html 
  •  また長期休暇していましたweb shop gardenaquatics も近日再開します。みなさん、がんばりましょう。
    ・ページタイトル「こんなに晴れた空の下では」・ 土門晉(どもん・すすむ)氏の詩より